今回検討する碁は「 自戦打碁集 第13局 」です。

今回も「天頂の囲碁6 Zen」の検討機能を使って見ていきます。

第13局は、白の大模様の碁になりました。

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第13局「Zenによる検討」

局面(1)

第13局1図
1図(実戦)

この碁も、お得意の 二間高ガカリ です。 二間高ガカリは、急に攻められることがないので楽なんです♪ その代わり地には甘いけれども…

その後、左下は白8からカケて…左上は黒17から三々に入られて…

序盤早々、白は四隅を取られてしまいました。 もっとも、これで白が悪いという感じはしなかったです。

1図の時点でのZenの評価値は[ 黒44・白56 ]。 Zenも「白の形勢は悪くない」と言ってます。


 第13局2図

2図(1図の続き)

ここからは右上の打ち方の確認をしていきます。 まずは実戦の流れから。

実戦は白1とトビサガリました。

これに対して黒2と打っていますが、部分的にはほとんど手抜き。

そして白3から右上の黒を攻めて、白15、黒16となったところ。

この形、図の赤点のところに断点があって、それが後々災いの種になったんです。

つまり、黒に手を抜かれた上に赤点のところに断点を残してしまったのです。

よって右上のこの打ち方は、たぶん白が良くない…


 第13局3図

3図(Zenの推奨手)

2図の白1で、3図の白1と打つのがZenの推奨手です。

「青点のところをツグのが定石」と、だいぶ前に何かの本で読んだ記憶があるのですが、Zenは白1を推奨してきました。


第13局4図

4図(3図の続き)

3図の続き。 黒2で渡られてしまいますが白3~白5となると、中央が白のスケールの大きい模様になってますね。

4隅を黒に取られているので、その反動で白石が中央に集まっているのは当然と言えば当然なのですが…

この時点でのZenの評価値は[ 黒42・白58 ]。 Zenの判断は「白の形勢良し」のようです。

確かに、実戦よりはこの図の方が良さそうです。

局面(2)

第13局5図
5図(実戦)

黒の71手目(黒▲)が打たれたところです。

完全に白の形の急所に打たれてしまっています…。断点が赤点と青点の2か所あってシノぐのも大変…。

でも、やってしまったものは仕方がないので、ここでどう打てば良かったかを考えてみます。


 第13局6図

6図(5図の続き)

実戦は、白1のアテをキカしてから白3と5図の青点の方をカケツギました。

その後は黒4~黒18まで、右上の白7子が取られています。

その代償として、右辺の黒3子を取りたいのですけど、この黒3子は簡単にシノげてしまうのです。

白はここで形勢を損ないました。 Zenの評価値も[ 黒65・白35 ]。  白は完全に逆転されています。


 第13局7図

7図(Zenの推奨手)

白1のアテは同じ。 これをキカして白3。 どうやらここが筋だったみたいです。


第13局8図

8図(7図の続き)

黒4とキリ、白9までとなった時に、実戦は白3に石がなくて、代わりに赤点の位置に白石がある理屈になっているのです。

6図の白3は筋違いでした。


第13局9図

9図(8図の続き)

黒10で右上の白石は切り取られますが、白17とトビサガって右辺の黒の攻めに回れます。

シボッた形も実戦よりしっかりしている!

Zenの評価値は[ 黒44・白56 ]。  白は形勢有利を保っています。

終局図

第13局

200手完 白中押し勝ち

黒111は白112の点に打つべきだった? また、黒113では下辺左右の黒石を連絡させておくべきだったと思われます。

実戦は白112、白114から右下の黒を攻めて白が逆転。

最後は左辺の白模様に入ってきた黒石が全滅して勝負が決まりました。

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第13局 総譜

 

 

まとめ

  • 白32は3図の白1で打つのだった。実戦は断点が残って打ちにくくなった。
  • 白74は7図の白3だった。ここに打っていれば実戦ほど悪くならなかった。
  • 黒113で下辺左右の黒石を連絡させておけば黒優勢のままだった。 白114から右下の黒を攻めて白が逆転した。