北海道函館市にある函館水天宮に参拝しました。

函館水天宮は、寛政2年(1790年)箱館の開発者である高田屋嘉兵衛が兵庫において航海を業とする際、久留米の水天宮より航海の守護神として分祀を願い出、文化9年(1812年)箱館に奉斎(ほうさい)したのが始まりです。

明治21年(1888年)に現在地に氏神として奉遷された後、昭和9年(1934年)3月の大火に類焼(るいしょう)していますが同年6月に再建、東京の水天宮の分霊を奉斎しています。

御祭神

御祭神は以下の4柱です。

  • 安徳天皇(あんとくてんのう)
  • 高倉平中宮(たかくらたいらのちゅうぐう)
  • 二位尼時子(にいのあまときこ)
  • 天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)

このうち天御中主神以外は源平合戦の壇ノ浦の戦いにまつわる人達です。

二位尼時子は平清盛の正室で平時子のことです。

高倉平中宮は平清盛の娘で平徳子のこと、安徳天皇の実母でもあり院号(いんごう)が建礼門院(けんれいもんいん)であったことから建礼門院徳子ともいわれています。

そして安徳天皇は平清盛の孫にあたりますね。

3人とも壇ノ浦の戦いで入水自害しています(高倉平中宮は入水後、救出されています)。

天御中主神は前出の3人とは関係なく、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・神産巣日神(かみむすひのかみ)とともに「造化三神」と呼ばれている神さまです。天御中主神は最初に高天原(たかまのはら)に現れた始祖神とされ、また独神(ひとりがみ)と呼ばれる性別のない神さまとされています。

御利益

水天宮は(函館水天宮だけではなく)水と子供を守護しています。よって水難除け・漁業・海運・農業・水商売、また安産・子授け・子育ての御利益があります。

旧幕府軍の大砲

函館水天宮の最大の目玉が下の写真の大砲です!(あくまでも僕個人の勝手な偏見ですが…)

横から見た大砲

箱館戦争時に新政府軍の軍艦「朝陽(ちょうよう)」で使用されていた大砲です。

「朝陽」は旧幕府軍の軍艦「蟠竜(ばんりょう)」に轟沈され(これが戊辰戦争における唯一の軍艦の轟沈!)、その後サルベージされた大砲が神社に寄贈されたそうです。

前から見た大砲

ちなみにサルベージされた大砲は他にもあって、あちこちの神社が寄贈を受けたらしいのですが、そのほとんどが第二次世界大戦中の金属供出でなくなり、現存するのは函館水天宮にあるこの一門のみとなっているようです。

フォトギャラリー

御朱印

御朱印はとなりにある町会会館を兼ねた社務所でいただけるという情報を、事前に入手していたのですが…

社務所のあった場所

ご覧の通り、解体されて跡形もなくなってました…。

どこに行けばいただけるのかわからなかったため、残念ながら御朱印は入手していません。

周辺マップ

函館水天宮の住所は「北海道函館市東雲町13−2」です。

函館水天宮自体は小さいですが、函館市役所のすぐ近くにあるので函館市役所を目印に歩けばすぐ見つかるでしょう。

なお、駐車場はないので注意して下さい。

その他詳細は下のGoogleマップを参照して下さい。